どんな家を建ててもいいわけじゃない?名古屋の高級住宅エリアと建築ルール

街並み

皆さんがお住まいの都道府県にも高級住宅街と呼ばれるエリアが存在するのではないでしょうか。
東京の白金台や兵庫の芦屋など、全国各地に有名な高級住宅街がありますが、中部エリア最大の都市名古屋にも日本を代表する高級住宅街が存在します。
今回は名古屋の高級住宅街を3つご紹介します。
まず、高級住宅街とはどのようなところなのか、高級住宅街に住むメリット・デメリットとともにみていきましょう。

高級住宅街はこんなところ

一般的には豪邸と呼ばれる高額な住宅が集中しているエリアのことを指しますが、実はそのことに明確な定義付けはなく、あくまで主観的なものとなっています。
しかし、不動産鑑定の場においては一定のブランド力として評価されているのも事実です。
このように書くと非常に曖昧な感じがするので、次に高級住宅街といわれるエリアに共通する特徴をメリット・デメリットに分けて紹介します。

メリット1 閑静な住宅街である

一軒ごとの土地が広く、人口密度が少ないこともあり、街全体が静かです。
一般的には駅から徒歩何分か、スーパーやコンビニはあるか、などの利便性が求められますが、高級住宅街には穏やかな生活を求められる傾向があります。都会にありながら静けさという贅沢を味わえるのです。

メリット2 治安が良い

高級住宅街のある自治体にはいわゆるお金持ちといわれる高額納税者の方が多く住んでおり、それは名古屋も例外ではありません。
そのため自治体の財政が安定しているところが多く、行政サービスが行き届けることができ、治安維持のための予算確保ができるのです。

メリット3 街並みがきれい

高級住宅街ではブランド力維持のためにも、街全体で美しい景観を維持するための取り組みが行われています。
家を建てるためには一定の条件をクリアしていなければならないことが多く、資金面でのハードルが高い傾向にあります。
後述では具体的な建築ルールを交えながら高級住宅街をエリアごとに紹介していきますが、このルールは建築基準法のように違反すると罰則のあるものから、法的拘束力のない自主協定のものまで様々です。

デメリット1 駅から離れている

高級住宅街は少々奥まった土地にあることが多く、駅まで距離があるので公共交通機関の利便性は低い傾向にあります。
しかしそのおかげで人混みから離れ、静かで穏やかな生活を送ることができるのです。

デメリット2 買い物できる場所が近くにない

建築ルールの話に関連することですが、用途地域が第1種低層住居専用地域の場合、コンビニやスーパーを建設することがでないため、近場で買い物ができる場所がない可能性があります。
飲食店もほぼありません。
その場合このエリアに住む人は、配達サービスを利用したり、お手伝いさんに任せるなどの方法をとることも少なくないようです。

デメリット3 坂道が多い

全ての高級住宅街に坂があるわけではありませんが、後述する名古屋の南山や東京の成城、関西の六麓荘などのように高台にある高級住宅街は多いです。
車があれば問題ないかと思いますが、小さなお子さんやお年寄りの外出時は注意が必要かもしれません。
しかし、盛り土などで作られたものでない昔からの地形で高台の場合は地盤が頑丈であるとう利点もあります。
最近はインターネット上で災害危険度が分かるマップなどを閲覧することができるので、確認するとよいでしょう。
最終的には家を建てる前に地盤調査を行うとより一層確実です。