覚王山(かくおうざん):日泰寺を中心として栄えた高級住宅街

住宅

覚王山は、近年あらゆる層から人気のある名古屋の高級住宅街です。
マンションの建設もすすみ、近代期な建物と昔ながらの建物が混在するエリアとなっています。
覚王山に家を持ちたい、暮らしたいという方向けの記事です。

覚王山の歴史

覚王山は名古屋で住みたい町の常に上位にランクインしています。
覚王山は日泰寺(にったいじ)の門前町として栄えたのが始まりと言われています。
日泰寺には日本で唯一考古学的な裏付けのあるお釈迦様の遺骨が収められています。
覚王もお釈迦様を表す言葉です。
しかし、駅名にもなるほどの覚王山という単語が実際の住所表記には存在せず、この辺り一帯を指すにとどまっているのは実に不思議な感じがします。
昭和時代より大規模な区画整理の続くこのエリアでは広小路通り添いにはマンションが立ち並び、一歩奥に入ると閑静な住宅街が広がります。
名古屋市営地下鉄東山線が通っており、栄まで9分、名古屋駅まで15分という利便性の高さも多くの人から人気を集める理由のひとつです。

覚王山の建築ルール

覚王山エリアの用途地域は、広小路通り沿いが第一種居住地域、少し奥に入ると第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域となっています。
中高層住居とは一般的に3階以上の集合住宅を指すので、覚王山はマンションなどの共同住宅を中心として良好な住環境作りを促進するエリアであることが分かります。
第1種低層住居専用地域の南山のように規制が厳しくないのは高級住宅街としては珍しい点と言えるでしょう。
一方で、日進通りや田代本通り沿いの一部エリアでは、建物の高さや用途を制限する建築協定が結ばれているので注意が必要です。
また覚王山エリアの特徴として、個人の飲食店や、隠れ家的なお店が多い点があげられます。
これも用途地域の影響です。
病院や学校、一定の広さまでの飲食店、店舗は建てることができますが、大規模な商業施設やオフィスビルを建てることはできないためです。
このようにして覚王山のおしゃれな街並みは維持されているのです。

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