南山は関西の六麓荘や関東の松濤にも引けをとらない超高級住宅街として有名です。
緑の多い綺麗な街並みが続いていますが、それも建築ルールが守られているからこそ。
そんな南山の歴史と家を建てる際の注意点をまとめました。
南山の歴史
名古屋では八事自体が高級住宅街として有名ですが、その中でも特に有名な南山を紹介します。
南山は八事エリアの南側に広がるなだらかな丘陵地一帯を指します。
隣には南山に負けず劣らずの高級住宅街である五軒屋町(ごけんやちょう)があります。
南山が注目されるようになったきっかけは、明治時代に興正寺を中心とした門前町が別荘地として評価されたことにあります。
明治〜昭和にかけてこの別荘地に名古屋の多くの著名人が別荘を構えました。
現在では旧別荘地を生かした開発が行われ、緑が多い美しく格式高い高級住宅街となっています。
南山エリアの建築ルール
南山エリアに足を踏み入れると家の敷地内にたくさん木々が植えられていることに気がつきます。
これは南山周辺が風致地区に指定されているためです。
風致とは「水や緑など自然の趣き」という意味です。
風致地区は都市の中に残された貴重な自然環境を維持していくことを、目的として定められています。
そのため、このエリアには様々な建築規制があります。
いくつか例をあげると、建蔽率は30%以下にすること、敷地面積の30%を緑化すること、建物の高さは10m以下にすること…といった具合です。
他にも色々あるので家を建てる場合は、事前に建築規制について調べておく方が良いでしょう。
併せて、用途地域が第1種低層住居専用地域に指定されているため、コンビニ、スーパーなどの商業施設は徒歩すぐ行ける範囲にはありません。
しかし、住人みんなでこのルールを守っているからこそ、自然と都会の調和した名古屋屈指の高級住宅街が保たれているのです。
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